ご理解百節1とは

今、天地の開ける音を聞いて、目を覚ませ。

天地の開ける瞬間は、目に見えない。だから音なのです。でもその前に、似たようなフレーズが頭をよぎりませんか。日本最古の書物『古事記』の冒頭の文言にはこうありますよね。

「天地初発之時、於二高天原一成神名、天之御中主神」(アメツチハジメテヒラケシトキ タカマノハラニヒトリナリマスカミノミナハ アメノミナカヌシノカミ)

最初の神様の名前はアメノミナカヌシノカミと記されています。後に編纂された『日本書紀』ではこの神名は登場しません。他の書物にも登場しません。もちろん金神の類ではありません。しかし、実は教祖が神々にお祈りする際、この神名にも何かの意味を感じていたのだとしたら…。

最近知ったのですが、教祖の現存する直筆著書『お知らせ事覚帳』を二代金光様が手書きで複製しており、それが教祖没後130年以上を経て、世に現れました。そこには、『覚帳』原本では抹消されたと思われる記述が残っています。明治10年あたりの部分ですが、そこには、この神名がちゃんと書き写されていたんですよ。

「天照皇太宮 天のみなか主みこと 権大孝儀 天てらす御神を始として 日本六十余州乃神様 生神金光…」と続きます。

アメノミナカヌシノカミとは、古事記でも一度しか出てこない神名です。「イザナミ・イザナギ」「スサノオ」みたいに神話を持っていません。当時、目に見える世間はみんな「アマテラス」信仰でした。が、教祖は直に『古事記』に触れ、そこでさらっと流される神名から、音を感じとっていたのではないでしょうか。幻想から覚めるには、教祖のように音を聞いて目を覚ましましょう。

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