オウム幹部刺殺事件で「本当に殺そうとしたのは上祐」との衝撃本

3日前に出版された『終わらないオウム』を読み終えました。

鈴木邦男さんも田原総一朗さんも、上祐さんがロシアに左遷されていたという認識みたいです。あれ、上祐さんってオウムの海外進出を果たすため、その営業マン筆頭に抜擢されてロシアに行ったのではなかったのかな。

大本も出てきました。大本教は弾圧されたという話でした。金神の登場を期待したのですが、まったく出ませんでした。成長の家については鈴木さんがけっこう触れていました。まるで谷口雅春の宣伝をしているようでした。

私見ですが、昔は、へんな宗教ってわかりやすかったです。
アルミホイルで覆ったテントのパナウェーブ研究所、
「定説」という言葉を流行らせたライフスペース、
足裏の占いで大金を騙し取っていたとされる法の華三法、
エックスのTOSHIがはまっていたホームオブハートなどなど。
でも今は、必ずしも宗教団体ではありません。道場やセミナーや精神塾などを看板に掲げた施設の一部に、特定の人物や思想を絶対的に盲信させようとしてしまっている側面を感じます。
その意味で、
上祐さんのいう「教祖型の人格障害」「教祖心理学というものがあればよい」という部分には共感しましたよ。

徐さんが村井を刺した背景について、上祐さんが「結局、単独犯ということで?」と端的に聞いていたのがインパクトありましたよ。バックに裏社会が糸を引いているわけないって自信が満々だったんでしょうね。

興味がある人は買ってみてはいかがでしょうか?
今回も印税を全額賠償金に充てるそうなので、楽しめなくてもよいことをした気分になれますよ。

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/7022/

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