ことほぐ心の引っかかり ー学友SNSの諸相 2025.02.24 第1章:プロローグ - 過去の残響(2016年10月のある夜、物語開始時点)静寂を切り裂くように、スマートフォンの着信音が鳴り響いた。秋の深まりとともに、冷え込みが厳しさを増してきた2016年10月のある夜のことだった。画面には、「ことほぐ心の集い」というLINEグループ名が表示さ
信仰者二世の事情 2019.09.28 若い頃はビーバップハイスクールを読むため、月曜日が楽しみだったヤンマガ。その編集部発行の月間ヤンマガサードで、2年前こんなマンガが連載されました。 やがてくる楽園を信じて、徹底的に生命倫理を重んじて生きている母親。 その正しさは絶望的と感じていても、親の期待に極力応えようとするよくできた娘
三輪山の大物主神さま 2018.11.27 昨日は奈良・大神神社で『三輪山の大物主神さま』という絵本を買いました。大物主神が、倭迹迹日百襲媛命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコト)に、昼間も顔が見たいとせがまれ、驚かないならと正体をさらした瞬間のこの絵が印象的。完全に動揺してしまってますよね。そりゃ大物主神もスネて三輪山にコモっ
『絶歌』神戸連続児童殺傷事件の犯人“元少年A” 2015.07.07 絶歌さっき立ち読み終えた。反省なしでここまで書けないだろう。何より驚いたのは文章表現の豊かさ。先入観にご注意あれ。太田出版岡聡代表、絶花出版の言い訳が見苦しい
百田尚樹『殉愛』の読み方 2014.11.08 エピローグはくれぐれも最後に読むようにしましょう。日曜日の関西のお茶の間では、だいたい「たかじんのそこまで言って委員会」のテレビがついている。ネット機器で録画データを扱うときも、同じタイトルをよく目にする。関西人はあまりドラマの話をしても盛り上がらない。だが、「たかじんの番組だけ見ているよ」と言
クリスチャン新聞 2014.11.06 たまたまプロテスタントの福音教会でもらったクリスチャン新聞。倫理的な紙面は自分の生き様を問いに付す。確かにお金がすべてじゃないと思えた。でも、もっとも心にぐさっと刺さったのは最後の一文だった。宗教団体を必要としない世の中を望む。
手塚治虫のブッダ 救われる言葉 2014.02.16 恐怖・旋律とは、回避するものではなく、対峙するもの。過去にそんな卒論を書きました。もちろんこのブログの文言「畏れとは…」もその延長です。しかし、この手塚治虫の本を見て驚きました。すでに、似たようなことを手塚治虫が書いていたんですね。しかも、私よりわかりやすい。これで今後は何も怖くない
堺雅人は人気絶頂男? 2014.02.14 某大型書店の宗教コーナーには、1冊だけ妙に売れてる本がありました。堺雅人の守護霊が語る「人気絶頂男の秘密」というタイトルです。私は堺雅人で大ブレイクした「半沢直樹」も、「リーガルハイ」も見ていましたので、その人気の秘密には、少なからず興味がありました。中身をチラっと見たところ、堺雅人の守
小川洋子著『ブラフマンの埋葬』 2014.02.02 交通事故で代車も故障し、運転の機会が減ったので、読書でもしようと読んでた『ブラフマンの埋葬』の結末に青ざめた。交通事故を起こすというオチは、空想世界にひたっている場合じゃない、と僕自身が指摘されたような気がしてならなかった(汗)実は、このころ交通事故を起こしてお相手の診断書が入院3月で、普通
漫画『日本霊異記』 2013.06.23 家庭のため家族のためと、いくら一途に働いていても、働き過ぎてしまったが故に、かえって望まない結果が到来することはありますよね。この父親鳥の話が描かれたのは1ページだけ。たった1ページだけなのに、これほど哀愁を誘うとは思いませんでした。中世では邪淫(配偶者以外との男女関係)は悪行でした。
オウム幹部刺殺事件で「本当に殺そうとしたのは上祐」との衝撃本 2013.06.01 3日前に出版された『終わらないオウム』を読み終えました。鈴木邦男さんも田原総一朗さんも、上祐さんがロシアに左遷されていたという認識みたいです。あれ、上祐さんってオウムの海外進出を果たすため、その営業マン筆頭に抜擢されてロシアに行ったのではなかったのかな。大本も出てきました。大本教は弾