三輪山の大物主神さま

昨日は奈良・大神神社で『三輪山の大物主神さま』という絵本を買いました。

買ってすぐ早読みし、魅かれた個所はこの頁でした。

大物主神が、倭迹迹日百襲媛命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコト)に、昼間も顔が見たいとせがまれ、驚かないならと正体をさらした瞬間のこの絵が印象的。

完全に動揺してしまってますよね。そりゃ大物主神もスネて三輪山にコモってしまうのも無理ありません。

ここまでを読んでると、なんか記紀神話のイザナギがイザナミを見てしまうシーンにそっくりです。見るなと言われたのに見てしまったことによる羞恥心の問題です。イザナギはイザナミに追いかけられ、最後はミソギをして救われましたよね。でも、この話の結末はちょっぴり残酷です。

姫は、その罪悪感から、箸で自分を突いて亡くなったそうです。可哀そうになったので、ちょうど纏向遺跡に行く予定だったし、姫が埋葬されたという箸墓古墳に行きました。

しょせん古墳は地上から見たらこんなもの。ネットでは「卑弥呼のお墓かも」「昼は人、夜は神が作った」など、なかなか話題の場所ですが、池は枯れててよい景色とは思えません。「こんなもんか」とつぶやいてしまいました。その瞬間、なにか、神さまを感じたような。足にチクっと痛みを感じました。てっきり、くっつき虫が刺さったかと思ったのですが、何も刺さっていないのが不思議、というできごとでした。(2018年11月27日)

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