理1・青井サキ・5

その後、明治十五年三月十七日よりお取次さしていただき、日々いろいろなおかげをいただきました。
(2)備前福泊村の大喜田喜三郎と申す人が、たびたび書物を送り来まして、「書物を学ばねば、お取次はできぬ」とむつかしく申しました。私は、それには心を苦しめました。(3)今から書物を学ぶというわけにはゆかぬと思い、大本社へ参り、金光様にお願いいたしました。「金光様、私は無筆(無学)であります。今、いろいろと勉強せねばお道は勤まりませぬか」と申しあげました。(4)金光様は、
「金光大神も無筆じゃわいの。あんごう(あほう)でものう、人さえ助かればらくじゃわいの。学者が人を助けたためしはない」
とご理解をしてくだされ、また、
「器用が身を食うということがあるわいの」
と申されました。(5)結構であると私は思い、一心にお願い申して、決心を定めたお取次さしていただきました。
(6)その時、ご理解に、金光様が、
「金神という神ものう、親見識を出して当たり障りをする時分にはのう、神棚の隅へ押しこまれておったわいのう。神が子に従うようになったらのう、金神様と言うて、様をつけてくれるようになったわいのう。(7)人間ものう、親見識を振り回すとのう、子が言うことを聞かぬわいのう。子に親が従うてゆけばのう、子が親を尊んでくれるわいのう」
と申されました。まことに恐れ入りたるみ教えであります。

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

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