人間は母親の胎内に宿る。母親が好み飲食する食物は、天の恵み、地より生じたる物にして、それによりて自分の体を養い、天地の神様のおかげによりて懐妊となる。子供、十月目に安産し、そのみぎりに乳が出るようにお恵みを受け、子供が乳を飲んで日増しに成人する。親の養育によりて成長する。また、学問諸業を習い。
(2)この本源を知りており、病気その他の難儀な時に、天地の神様を頼むということは、道理の信心ではないか。諸道具にても、もと調えた人が、いたみた物を修繕しております。この万物を見て悟り、神様がお造りくだされた肉体は、神様を頼み祈りておかげをこうむる道理でありましょう。(3)このように話したうえは、第一、疑いを放れて敬いの尊い人が、広大なおかげを受ける。おかげを受けられるのは、みな、めいめいの心である。