綿の一筋は弱い物であるが、三つ四つ合わせてよりをかければ縫い糸になる。糸を織って木綿にする。信心も同じこと。また、糸は直い物である。もつれると、なかなかむつかしい。人の心も直うに持てば尊い。ゆがむと、けんか口論せねばならん。
(2)打つ墨縄の一筋に神様に信心する時のように、いつも真心が大切である。婦人が木綿を織るには、よい糸と自分の真心とをもって、人のほめるような木綿もできる。また、座敷、押しこみ、板場にちりが積もるごとく、人間、我欲のためにわが心にちりが積もる。わが心わが身が汚れぬように、心と体の掃除をするごとく、今月今日で信心をしなさい。