理2・市村光五郎・9

私(金光大神)が大病の時に親類も寄り合っていたが、どうすることもできなかった。なかでも親しい親子者が、私が日ごろ信心しているので、見てはいられないと言って拝んでくれた。子の方が祈念して、親の方がごあいさつするということで、吉備津様のお下がりがあった。
(2)「金光は、本宅をこしらえる時、ご無礼があった」と言われたのに、親の方が、「ご無礼はない」と押し切った。それも無理はなかったのである。本宅を建てる時には、暦の表は十分に改めてしたのであるから。
(3)しかし、私は「ご無礼がないと言ってくれなければよいのに。私の命が危ない」と思った。そのように心には思っても、口がからんで、ものが言えなかった。そこで、「自分でものが言えないのはつらいことである」と思い、心でお断りを申した。(4)すると、ありがたいことに口も体もゆるんできて、自由になった。神様は口では言わなくても、心さえ届けばおかげはくださるものである。
(5)そこから、吉備津様がお許しくださり、「金神を信心すれば、お供米を授けてやる」と仰せられて、米と豆とが幣帛について、それをお下げくださった。(6)そして、「この後、信心すれば、一生まめで米をいただかせてやる」とのことで、それから小さいお宮をこしらえて、一心にわが家で信心していた。そうすると、みなが「拝んでくれ」と言って来だした。

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

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