理2・角南佐之吉・9

大本社に注連柱二組をお供えしようと、大喜田喜三郎さんらと相談して、山本という酒店で三百円を借って造らせた。ところが、できあがったものが粗末で、世話をした者が金を横領したとのうわさが立って、寄付金が集まらなくなってしまった。私がその責任を問われ、未決(留置場)にまで入れられたが、金を調達することにして許された。
(2)そこで姉婿に金を借りに行ったが、大阪に行って留守中でらちが明かず、帰途、道端に座り、西方へ向かって金光様に泣きながらお願いした。そこから帰っていたら、光政村字小仕切で藤原万三郎マンザブロウという人が、「どこへ行かれたのか」と話しかけてくれたので、事情を話すと、「それなら私方に、ちょうど人から返してもらった金があるから貸してあげます」と言って貸してくれた。それに加えて私も田地三反ばかりを売って、その借金を払った。(3)そして山本酒店から取りもどした証文を持って金光様のもとに参り、お届けしたら、金光様は、
「よいことをしたなあ」
と仰せられた。(4)私が、「この証文を持っていて、金を横領した者に金ができたら取り返してやろうと思います」と申しあげたら、
「もう、そのようなことはするな。罪ほろぼしをしたと思って、証文は神様に供えておけ」
と仰せになり、そのとおりにした。金光様は、
「辰の年(角南佐之吉)、これでおかげが受けられることになる」
と言ってくださった。

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

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