光政村の某には盗癖があった。その者がある時、連れの者らと一緒に金光様のお広前に参拝する途中、玉島西方の堤の上で、普請用の材木につまずき、川の中に落ちてけがをした。(2)それを私が金光様にお届けし、お願い申したところ、金光様は、
「天の鏡ということがあるが、神様のみ心には、氏子がすることは善いことも悪いこともみな、鏡に物が映るように映るのであるから、悪いことをしてはならない。私がおわびをしてあげる。明日は、よくなって帰れるようになる」
と仰せられ、ともに参拝した者はみな恐れ入った。某も、それから改心した。