長男が疳の病を患い、腹がふくれ、骨皮となって日々苦しみぬき、医者も手の打ちようがなくなった。しかし、半年におよぶ大病も信心のおかげで全快し、大みかげのうちに厄年を送った。(2)明治六年の旧正月に御本社オンモトヤシロに参拝し、御礼申しあげると、金光様はご神前でお届けご祈念の後、
「天地金乃神のご神体は天地である。宮社に静まり納まっておられるのではない。真一心の心に神がおられて、おかげになる」
と仰せられた。(3)そして、ひかえの間から串を持って出られ、美濃紙で幣を切り、串にさしてお下げになり、
「これをご神体としてまつるがよい。人が改めに来ても、これがご神体であると言っておけばよい。これは拝む目当てである。取り違えないようにせよ」
とご理解くださった。(4)続いて、
「金光大神あって神は世に出た。金光大神の話していることを、そのまま人に聞かせてやればよい。そなたが、これまでおかげを受けてきていることを話せば、それでよい。何も、そう心を使わなくてもよい。後ろに此方金光大神がひかえている」
とみ教えくださった。