理2・福嶋儀兵衛・20

近藤藤守師は明治十五年五月十四日違警罪に問われて、南警察署に十日間拘留されたが、その後も難儀な家を訪ね、信者の宅に出向き、神様を拝み、教えを説いていた。
(2)そのことについて近藤師は大阪神道事務分局の田畑説教師と激論の末、立腹して、「もう神を拝まない」と言い張って、広前を退いてしまった。途方に暮れた梅子(藤守の妻)さんが、中野儀太郎に連れられて相談に来たので、梅子さんを伴って御本社オンモトヤシロに参拝して、お取次を願った。(3)金光様は、ご祈念の後、
「お上からさしとめられたのであるから、神を拝むことはできない。けれども、近藤さんには話のおかげを授けてあるから、拝むにはおよばない。人が来たら話をしていればよい。神を拝まないのであるから、宮をまつるにもおよばない」
と諭され、
(4)「信者の家へ拝みに行くな、振り売りをするなと言っておいたのにな。神の機感(み心)にかなわないと、七堂伽藍も一夜のうちに灰になるであろう。神の一言はおろそかにはできない」
と厳しく梅子さんに仰せられた。(5)さらに儀兵衛に向かわれて、
「うちにいて、人が訪ねて来たら話していさえすればよい。それで、おかげが現れる。あなたからも、近藤さんによく話してやって欲しい」
とのお言葉があった。

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

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