はじめて参拝した時、金光様が、
「あなたはさいさい見るが、どこの人であったかなあ」
と問われるので、「私は初めてですが、広江の方(千田志満の広前)へは、たびたびお参りをして、おかげをいただいています」と申しあげると、金光様は、
「広江でおかげを受けるので、此方にまで知れるのであろう」
と仰せられた。(2)「金光様、なにぶん、突然にお参りをしましたので、何もお礼を持って来ておりませんが、何をお供えすれば神様がお喜びくださるでしょうか」とお伺いすると、
「何もお礼を出すことはいらない。自分が受けたおかげを手本にして世の中の人を救ってやれば、お礼になる」
と仰せになった。(3)そこで、「私のような学問も何もない者には、それはむずかしいです」とお答えすると、
「学問のある者しか神は使わないというわけはない。学問はなくても真の徳をいただけば、さしつかえはない。自分が受けたおかげを手本にしていくのであるから、むずかしいことはない。それゆえ、学問はなくてもさしつかえはない。ご用をさしていただけ」
と言われた。