「金光(片岡次郎四郎)様、あなたが、ご一心してさえおったらおかげを受けられると言うてくだされましたので、ありがとうて、何でもご一心しようと思えば思うほど、拝んでおってもほかのことが思えてどうなりませぬが、金光様、こういうことではご一心が届きませぬわいな」
(2)「ふむ、お願いに参られてから、ぐあいはどうかな」
「いや、それはおかげを受けまして、しだいによろしいのです」
「そんなら、あなたが願うておることを、神様はそのとおり聞き届けておられるがな」
(3)「ありがとう存じます。それでも、私のような者の一心が、とても神様に通じるようには思えませぬ」
「そんなら、通じぬ方がよいのかな」
「いや、それはどうしても通じねば困りますので」
「それみなさい。聞き届けてもらおうと思うてご信心しておるのじゃろうがな。そこを神様がお受け取りくだされておるのじゃ。此方も、そこをくんでやってくだされいと願いそえて、信心を足してあげておるのぞ」