「犬も歩けば棒に遭う。じっとしておっても、信心さえ確かにして真の神徳を身に受けておれば、ひとりでに人がたずねて来る。時節を待たずに苦をせんでもよい。
(2)神の徳を受けるのも、人、人によって違うから、どのようにあっても、その身にわかりさえすればよかろうが。(3)しかし、先生は奥の手一つは残せ。みな伝えると、弟子と同じことになるぞ」
と金光様は言わっしゃれた。(4)残る一つは、めいめいに練り出さねばならぬところじゃ。昔の者が、心をもって字なきの書を読むというておろうが。あれじゃ。そこのところじゃ。