「別に、遠い所を入費を使うて大谷まで参詣するにおよばぬ。天地金乃神はどこのいずくにもござるのじゃから、どこから頼んでもおかげはこうむれます。余計な入費を使うて参らんでも、うちから頼みなされ」
(2)右のことを四度、五度目に、教祖の奥様とせ様、「近藤さん、この程よりたびだひ金光様より仰せのとおり、毎月毎月、遠方を参詣して入費を使わずと、うちより拝みなされ。そして、あなたは麦飯はお嫌いか知らぬが、麦飯、香の物で、飽かぬ信心をなされ。年に正五九と三度ぐらいになされ」と仰せらる。
(3)小生、奥様に向かい、「私夫婦の者は親がござりませぬから、ただ、このご霊地へ参り、金光様とあなた様を両親様のお顔を見るように思い、これを夫婦が楽しんで、毎月、また月に二度と参詣いたしますゆえ、ほかほかの人はどうあろうとも、われわれ夫婦だけはお許しくだされ」と申しましたら、奥様は「それでは、しかたがござりませぬ。なるたけ始末をなされや」とご親切にお言葉をくだされ候いて、小生夫婦は実に泣き喜び候。
(4)後、お広前へ参詣し、金光様にお目にかかり御礼申しあげ候ところ、金光様に神がかりありて、
「此方金光大神より、たびたび、うちで拝めと申すとおり、神は世界いずくから拝んでもおかげはやるが、生神金光大神はこの大谷に一人しかないのじゃから、参って来れば金光大神は喜ぶぞよ」