明治八年亥の一月に隣の人が屋敷境ぐいを夜の間に抜き。その儀をすぐに金光様へ御願いあげ、
「それは、境がいるから抜いたのじゃ。負けてやれ。先を楽しめよ。打ち向かう者には負けて、時節に任せよ。心で憎んで口で愛すな。神の教えも真の道マコトノミチも知らぬ人の哀れさ」
との金光様のご理解なり。(2)その後、右の夜の間に境ぐい抜いた人は、八年ぶりには国を立ちのき、散り散りばらばらになりてしまい、または生き別れいたし、跡は野原となり。まことに、ただいまはお気の毒なり。
明治八年亥の一月に隣の人が屋敷境ぐいを夜の間に抜き。その儀をすぐに金光様へ御願いあげ、
「それは、境がいるから抜いたのじゃ。負けてやれ。先を楽しめよ。打ち向かう者には負けて、時節に任せよ。心で憎んで口で愛すな。神の教えも真の道マコトノミチも知らぬ人の哀れさ」
との金光様のご理解なり。(2)その後、右の夜の間に境ぐい抜いた人は、八年ぶりには国を立ちのき、散り散りばらばらになりてしまい、または生き別れいたし、跡は野原となり。まことに、ただいまはお気の毒なり。