人の地の上を無沙汰に、または留守をねらい勝手に支配しておる人を、その地主が帰り、取り調べた時、それなら取りのけると言うても、地主が承知するか。断りは申しあげねばなるまい。ただ断りを言うたばかりでは、安心はできまい。その地主と日々懇意にしておれば、直々に頼むことを聞いてもらわれる。(2)いつも、あの人は悪い人であると思い、親切をせずにおり、また勝手のよいことばかりして取り調べを受けるようではつまらん。改心して正直になり、万事頼み敬いており、自分の思うことを聞いてもらえば安心である。
(3)神様も同じことで、金神は悪神と言うばかりでおらずに、金乃神様のおかげを受けねばならんと思いつめて、日々頼む心になりて信心しなさい。おかげを受ければ福の神である。(4)金神の障りで困る人は、金神様を尊み敬い、建築物などそのまま置かしてもらうよう頼み信心すれば、建てかえることもいらず。その費用を使わんだけでも福の神である。
(5)人間が人を悪人と思い、けんか口論いたし費用を使えば、人から悪人のように思われる。普請用木を取り越す(運ぶ)時に、やむなく人の地の上を無沙汰で使用したる時、頼みようよろしく、正直な頼みと見てもらえば、そのままに置かしてもらわれる。何事にも信心するという心になるがよろしい。