明治十年、土堂の藤井大明神(藤井吉兵衛)様に願って眼病のおかげをいただき、お礼のため金光様のお広前に参拝し、じっとご祈念をしていたら神前の扉が開くような音がした。帰って、それを大明神様に話したら、「早く言われたら、金光様に申しあげたのに」と言われた。(2)翌十一年春、船で参拝した時、金光様にそのことを申しあげ、お礼申しあげたら、
「私がここにこうしていても、出雲の大社と讃岐の金比羅様とがおいでの時にはお扉が開く。出雲の大社がおいでの時には風がさっと来る。讃岐の金比羅様が来られる時には、鐘が鳴るような音がして扉がさっと開く」
と仰せられた。