理2・市村光五郎・10

新田のある人が朝から参って来て、晩まで広前にじっと座っており、日が暮れて願いの人も帰ってから、近くへ進んで来て、「金神様が、金光様のお広前へ参っておかげを受けて来いと言われましたので、参りました」と言った。
(2)私(金光大神)が、「金神と言うが、そなたの家の金神が、大谷へ参っておかげを受けて来いと言ったのか。おかげと言うが、金でもいるのか、米でもいるのか」とたずねたら、「へい」と言った。
(3)そこで、「いくら、そなたの家の金神がおかげを受けて来いと言っても、金神は何もやる物はない。しかし、朝から参詣した人々に金神様からお下げになったお言葉は聞いたであろう。ほかにやる物はない。金や米をやっても、使ってしまえばなくなってしまうが、朝からお下げになっているお言葉をいただいておれば、そのおかげは舟に積もうとしても車に積もうとしても、舟にも車にも積むことはできない」と言って聞かしたら、「へい」と言って、そのまま帰って行った。
(4)お下げのお言葉は、一言でも千両にもかえられないのである。

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

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