明治十四年の夏お広前にお参りすると、ほかに参拝者もなく、夫婦だけでご理解を承った。見ると、山蟻が何匹となく、ご神前の方へ這って行くので、お供え物にでもついてはならないと思い、「金光様、蟻がたくさんにまいります」と申しあげると、
「はい、蟻も参詣いたします。参詣すると、おかげをいただきます」
と言われただけで見向きもせず、ご理解を続けられた。
明治十四年の夏お広前にお参りすると、ほかに参拝者もなく、夫婦だけでご理解を承った。見ると、山蟻が何匹となく、ご神前の方へ這って行くので、お供え物にでもついてはならないと思い、「金光様、蟻がたくさんにまいります」と申しあげると、
「はい、蟻も参詣いたします。参詣すると、おかげをいただきます」
と言われただけで見向きもせず、ご理解を続けられた。