理2・近藤藤守・13

岡山の漁師で、はじめは信心に熱心であったが、家のことが都合よくいかず、「当分信心をやめますからお社を預かってください」と言って持って来た人があった。金光様は、
「それもよかろう。またいる時にはいつでも取りに来なさい」
と申しそえておかれた。(2)その人が、また十年ぶりに取りに来て、「金光様、よい都合にいきません。信心している間はどうにかこうにかいっておりましたが、信心をやめてからは借金ができました」と言ったから、
「さあ、持ってお帰りなさい」
と言って持ち帰らせなさった。(3)その翌日、もとの殿様の娘ごの病気をその人の所へ願いに来、その人が神様に願ってあげて、さっそく娘ごがおかげをいただかれ、たくさんにお礼を持って来られた。それでおかげをいただいて再び信仰するようになり、借金はすべて返せた。
(4)私がお参りした時その人もいて、右のような話を承った。その折、金光様はあちらからこちらを向かれて、
「人は十年は長いように思うけれども、神様にとっては、あちらを向いてこちらを向く時間ほどもないからなあ」
と仰せられた。

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

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