理2・近藤藤守・20

難波叶橋の西詰めでお取次をさせていただいていたころ、「こんな不徳な者では道は勤められない。もっと神徳をこうむらなければならない」と広前奉仕に責任を感じ、ひと修行しなければならないと思い立って、金光様にお指図を願った。「ぜひ、ひとつ、しばらくの間、山に入って修行させていただきとうございますが、いかがなものでしょうか」と申しあげると、金光様は、
「山に入ったら、どのようにして修行されますか」
とたずねられた。(2)「山に入ると、はじめは麦粉を練った団子で命をつなぎます。それをしばらく続けると、次には木の実や木の葉で生きられるようになります。またしばらくすると、ついには水ばかりで生きられるようになってまいります」と申しあげると、また、
「いったい、どんな山に入りますか」
と仰せになったので、「なるべく深い山に入って、浮き世を逃れるつもりでおります」と申しあげた。(3)金光様は、
「それは結構である。しかし近藤さん、何もわざわざそんな不自由な山に行かなくても、心の中に山をこしらえて、その中で修行をしたら、それでよい。自分が山に入った心になっていれば、どんなに不自由なことがあっても、また家内のこしらえたものがまずくても、けっして不足を言うことはないであろう」
と、ありがたいみ教えをくださった。

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

  1. 登録されている記事はございません。
今月のイベント
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
アーカイブ