近所の娘たちが裁縫を教えてくれと頼みに来たので、そのことを金光様にお伺いしたら、
「縫い物を教えるということはよいことではあるが、神の前立ちをする者の妻は、人が縫ってくれた物を着るようにならねばならない」
と仰せられ、(2)また、
「医者の家内が薬の匙を自分でとり、紺屋の妻が裏で糸を取りそろえるのと同じで、亭主が広前にいれば、妻は裏にひかえていて、お洗米のこしらえなど、何かと神のご用をしなければならない。(3)朝は、亭主が祈念にかかる前に、ご供(ご神飯)を供えるようにしなければならないから、縫い物を教えることはやめるがよい。(4)手暇があれば、亭主が広前で氏子の祈念をする時、妻は、そのご祈念が成就するように、後ろ祈念をするようにせよ。(5)祈念といっても、お祓の声をあげて拝んだりするのではない。心の中で一心に祈念しておれ」
とお諭しくださった。