私が信心をしていると、親兄弟、親戚、友達、近所隣は申すまでもなく、みな、私が信心することに反対して、大攻撃をした。家内は絶えず病気になり、商売は暇になり、どうしようもないので、信心にいっそう励み、近藤藤守先生の広前に日に何度となく参拝していた。
(2)そのころ、大阪の大今里村の吉原留吉という信者がね私が別段に頼みもしないのに、金光様のもとへ参詣した時、「金光様、杉田という人は日々広前に参り、月三度のお祭り日には朝から広前に詰めてご用をしております。それなのに、しだいしだいに家の者が病気になり、まことに難儀なことが続きますが、どういうことでしょうか」とお伺いしてくれた。(3)その時、金光様は、
「吉原さん、帰ったら杉田さんに言ってあげてくれ。年の若い間に、神様はめぐりのお取り払いをしてくださるのである。年が寄ってからのお取り払いでは、体がもたない。一つでも若い間に、めぐりのお取り払いをしてくださるのであるから、ここが辛抱のしどころである。今はあせってはいけない。
(4)梅の木は、年に三尺も伸びるけれども大木はない。楠は年に一寸しか伸びないけれど大木になる。今あせらないようにせよ。末で枝葉が栄えて大木となる」
とご理解くださったと聞いた。(5)私は何物にもたとえられないほど心うれしく思い、勇ましい心が出て、困難の山坂を歩み、月日を暮らした。
..杉原岩助の伝え