理2・角南佐之吉・1

長男の平次が四歳の時に頭を病み、ある人にすすめられて五蟠出社青井サキさんの広前に参ったら、「あなたの信心一つで、おかげは受けられる。この神様は、拝んで助かる神様ではない。話を聞いて助かる神様である。心で何でも願えば、おかげをくださる」と言われ、妙なことを言われると思いつつ信心していた。
(2)青井さんに連れられて、連れの人々とともに、明治十一年の冬、はじめて金光様のお広前へ参拝することになった。途中、金光様は何でも見抜き見通しであるということから、「狐か狸でも使っておられるのであろうか」などとうわさしながら参った。(3)青井さんが金光様に私のことをお届けしてくださり、「おかげが受けられるでしょうか」とおたずねすると、
「氏子一人捨てるわけにはいかない。後のおかげを受けるがよい。さて、此方が狐を使うと言う者があるが、狐を使うなら、百人参れば百匹、千人参れば千匹使わなければならないな」
と仰せられた。(4)青井さんが、さらに、「この人の家には罪が多いに相違ないと言われるのですが」と申しあげられたら、
「家の内で罪をこしらえないようにしないといけないな」
と仰せられた。(5)「どのようなわけで、そう言われるのですか」とお伺いすると、
「うちの者が夜寝て体は休めても、その方のために、夜、心を休めることができないと、ご無礼になる」
と言われ、それから帰ってよく考え、得心がいって神様におわび申しあげた。

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

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