ある日のお参りの時、お広前の周囲の壁にたくさんの寄付札がかかっているのを見て、「金光様、ご普請ができますようですが」と申しあげると、金光様は、
「寄付札をかけることは神様のご機感(み心)にかなわないが、世話人衆があのようなことをする」
と仰せになった。(2)「ご普請のことに、私も少しおかげを受けたいと思います」とお金を出すと、金光様は、
「寄付札をかけて欲しいのか」
とおたずねになった。「寄付札はかけていりません。神様へお供えさせていただきます」と申しあげると、金光様は、
「それならよい」
と仰せられて、お机の引き出しにおしまいになった。(3)その後参拝した時には、いっさいの寄付札は取り除かれてあった。
..利守志野の伝え