理2・中村茂次郎・1

蔵を建てようと思い、木取りをして家相を見てもらったら、八月に建てればさしつかえないとのことであった。しかし、八月になっても気が進まず、翌年一月、はじめて参ったところ、
「それはかまわないが、私が願ってやっても、その方が信心しなければ何にもならない。用意ができしだいに建てよ。日は選ぶにはおよばない」
と仰せられた。(2)私はまだ不安に思い、「障りはありますまいか」とおたずねしたら、
「障りはない。しかし、その方の家で信心しなければならない。遠い所に参って来なくても、わが家で信心せよ。(3)東の方の総社という所に向こう見ずの人があって、門と蔵とを鬼門へ建てたところがたおれてしまい、今度は竿を振れば(方角を見れば)大丈夫だと言って建てたら、またたおれた。『今度は二つ用意しておいて、一つを建ててたおれたら次のを建てよう』と言って建てたが、二つともたおれた。『今度は竹で建てよう』と言って建てたら、またたおれた。そこでついに金神様と言って、ここに参って来た。(4)私が『信心をせよ。断りを言って建てればよい』と言ってやったら、『何かお札をください』と言うので、書いてやった。それをたてこみ金神にしたら、障りがなかったから、その方の家にもそうせよ」
と仰せられた。(5)そこで、お札の下付を願ったところ、
「うちにはお札はない。帰って、準備ができしだいに建てよ」
と仰せられた。(6)ところが、できあがった後、父信次郎ノブジロウの体のぐあいが悪くなったので、障りであろうかと思い、ある所で祈祷をしてもらった。障りはないということであったが全快しないので、金光様のお広前へ参ってご祈念を願ったら全快した。

..成本初市の伝え

  1. 理3・内伝・13

  2. 理3・内伝・12

  3. 理3・内伝・11

  4. 理3・内伝・10

  5. 理3・内伝・9

  1. ご伝記 金光大神(昭和28年刊行版)

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