はじめて参拝した時、父が大酒飲みで、しかも酔狂であるということをお願いしたところ、
「親の好きな酒なら、よそへ行って買って来てでもあげるくらいのものである。好きな物をやめてくださいと言っては、よくない。まあ、信心するがよい。おかげがいただける。よく参って来られた。今年の二度の祭りを安心させてやろう」
と仰せられた。(2)八月十四日に至って、まったく酒をやめ、翌日も翌々日も、来客などがあってすすめても一滴も飲まず、酒という名を聞くだけでも気持ちが悪いと言って、甘酒だけを飲んでいた。九月の祭りにも、十四、十五日の両日、まったく禁酒していた。