明治十一年五月末、私の三歳になる男の子が死に、その後十四日目に夫が死んだ。次いで三十日ほどして父が大病にかかったが、この道を信じ、一心に願い、おかげで全快した。その時から、早く信心していたら、夫も子供も助かっていたであろうにと、残念に思っていた。(2)翌十二年正月、金光様のお広前へ参り、父の全快のお礼を申しあげたところ、
「すんだことを思い出して、苦をするな。一心になって信心せよ。おかげを授けてやる」
と仰せられた。ただ、父のお礼をしただけなのに、金光様は私の心の中を察してお話しくださり、ありがたかった。