一つ、諸人いずれの神仏様へ参詣いたしても、先祖より続きて、度ごとに願かけのみして御礼届けということせず。たとえば神仏様へ借銭に相なりおる道理にて、これ、ご無礼、罪科と相なりおるとの、のたまい。(2)諸人ご拝奉りても、まず、このお断りを申し奉り、朝は夜前無事の御礼申しあげ奉り、暮れには、その日の無事の御礼届け申しあげ奉るべし。
(3)あるいは、わが子が患う時には、屋床ヤトコに離れて(家屋敷を手放して)も彼さえまめになればよしと申し、病気全快すると、言うたことは忘れた顔をして、長の患いに物がいったの、いろいろ申しならべ立て、肝心のお礼も延引に相なりがちの者ままあり。不埒のことなり。忘るべからず。病気も再返サイカエることあり。(4)また後々お願い、お礼不足の障りということあり。願うより、とかく御礼届け肝要なり。
(5)そのうえ、お祓をあげ、経巻を読誦するとも、捧げ物は供えようと供えまいと、気任せ。供える志あらば、四つ足の類を除けば世界中の品物何なりとも、人界の用ゆるほどの物は苦しからず。供うべし。(6)何よりも、このお道を助け助けお広めいたすが第一のごちそうなり。
(7)初穂なくて信心ならぬものなら、貧窮なる者は、病気、何によらず助かることできぬとのご理解なり。まことにありがたき神様なるかな。信ずべし、仰ぐべし。