「金光(片岡次郎四郎)様、おかげで無事に参宮して帰りましたが、どこまで行きましても、別にこれという変わったことは、めったにあるものじゃありませぬなあ」
(2)「少しは変わった所があろうが。家の格好とか田畑の作り物でも、気をつけて見れば、珍しい違うたことがあろうが。旅をするというものは面白いもので、気をつけておると次へ次へ変わった所が見えるぞ。
(3)ご信心でもそのとおりで、気をつけておらぬとわからぬが、気をつけておると、しだいに変わったありがたいことに気がついて、ありがたいことが増えて、いっそうありがとうなってくる。ご信心する者は、よう気をつけておらねばならぬ」
(4)これも参宮した信者、
「旅をすると、金光様、面白うてよろしい。見る物、聞く物みんな変わってきますから」
(5)「面白いぞなあ。旅は行くほど違うたことが見えてなあ、楽しみなものじゃ。ご信心もそのとおりぞ。深く進むほど、違うたありがたいことに気づいて、ご信心が深う深う、広う広うなりますぞ」