巳の年(片岡庄)がにわかに腹が苦ってきて、熱には燃えておるし、午の年(片岡正光)はまだ二月で乳を放しはせず、巳の年の身の上にもしものことがあったら、まことに困ったことになるがと思うて、さっそくお手水を使うてご一心しておると、「心に任する神の世の中にわれを放れて命助かれ」と歌を詠ましてくださったので、このことを巳の年に話して聞かすと、さっそくおかげを受けて、明くる朝はもう平生になった。
(2)考えてみるがよい。ご信心申して、親神様にお任せした、この世であろうが。何も、かれこれと心配することはない。神様が、よい加減にご心配くだされておるのじゃから、万事お任せしてご信心しておれば、ひとりでにおかげになるに決まっておるのじゃ。(3)このおかげを受けたので、金光様へお礼参りをしたら、
「『才崎の金光に歌を詠ましてあるから、歌の心を忘れぬように信心せいと申し聞かせよ』と神様がおっしゃったぞ」
と金光様が言わっしゃれた。