「世の人がかれこれ言うのを、気にかけな。人の口に戸は閉てられぬ。障子一重さえままならぬ人間の身の上じゃないか。先のことが何でわかろうぞ。(2)負けて勝てい。すべて、物事はひかえ目にして時節を待てい」
と金光様はご理解をくだされてから、
(3)「信心の浅い時には、人が己のことを悪しざまにそしるとすぐ腹が立って、こらえておれず、しっぺ返しをするようなことをする。(4)しかし、信心が少し進んでくると、人が己のことをそしると腹は立つけれども、神様に免じ、信心しておるからと思うて、こらえられるようになってくる。(5)信心がずっと進んでくると、人が己をそしるとも腹が立たぬ。腹が立つどころではなく、信心しておる者をあのようにそしっておると、神様がご覧あそばされて、そしっておる自分が罰を当てられねばよいがと、かえって気の毒になる」
とお話しくだされたが、恐れ入ったがなあ。