金神=ゴールデンカムイの土方歳三

このごろ、金神という表記は暦や方位の神様を示すものでは必ずしもなくなってきました。『ゴールデンカムイ』という漫画が金神と略される動きが定着しつつあるからです。

この漫画、アイヌの知識や情報が半端ないのもさることながら、土方歳三が生きている設定がとても面白いです。

新撰組の鬼の副長だった土方歳三は、トップ・近藤勇に恨みや妬みが集中しないように、嫌われ役や危険な役割をバンバン背負っていった人。どんなに活躍しても生涯悪者扱い。新撰組が出てくるドラマや時代劇でもいつも悪役描写です(最近みた映画『燃えよ剣』以外は)。最後は函館戦争で撃たれて亡くなるのですが、日本の文明開化の歴史上それが悔しくて仕方なかった僕なんかには、ただ生きているだけでうれしくなります。

ゴールデンカムイに登場する土方のキャラは、ラスボスのようであり、味方のようでもある、わかりづらいところがまた先の展開を楽しみにさせます。皆さまもぜひ読んでみてください。アイヌ文化や日本史の勉強にもなるし。

あと、いっけん悪者だけど実はいい奴なんだって展開があるかも知れません。なんせゴールデンカムイっつっても「金神」という表記は金神様でもありますから。

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